シネコンもレンタルビデオショップも近くにあるけど・・・<前編>
シネコンもレンタルビデオショップも近くにあるけど・・・<前編>
2020.1.21
しばらく、シネコンでも映画館でも、映画を見ていません。見るのは年1,2回位でしょうか。レンタルビデオショップも、会員ではありません。どちらも、徒歩で30~40分以内で行けます。多分、今までの人生の中でも映画を見るには、かなり良い環境です。でも、あまり行かなくなりました。
それでも、これはという新作で見逃したものは、テレビのBS、CS放送やネット配信で見ています。
昔みたいに県庁所在地や、ターミナル駅の商業地にある映画館に、電車で片道1時間位時間をかけなくても、すぐに行けますが、全然、行きません。
どんなに忙しくても、最低、映画館で月に1本以上、映画を見ていたのは、「マトリックス」「ロード・オブ・ザ・リングス」シリーズの時なので、かなり前です。
自分なりに考えるのは、こんなことでしょうか。
・アメコミの実写化シリーズの量産。 スピンオフで、さらに量産。
CGはすごいものの、似たような雰囲気の映画、似たような話の量産。
しかも、過去にチープなTV番組やオリジナル作品を見た記憶があるので、豪華な新作を見ると、逆に違和感を感じてしまう。→例えば昔、ボディビルダーを緑に塗って撮影していたような「超人ハルク」
・個性的な俳優、監督の不在で大人が見る映画がなくなった。
誰でも知っている世界レベルの新しいスターや個性的な監督の不在
逆に言えば、それで観客が集まる時代が終わった。個性的な映画も同じ理由で作られなくなった。
・全く新しいオリジナル作品を考えるのが、むずかしいので、過去の映画や外国映画のリメイクを量産。しかし、オリジナル作品には、なかなか勝てない。
例外はオリジナル作品の監督本人がリメイクした「マッドマックス」くらい? 。同じパターンでも「エイリアン」のプリクエルは、失敗。
・日本映画もテレビと同じで、マンガを映画化。本当に今の若者は、こんなのを見ているのかという、やたらタイトルが長いラブコメ風の学園ものが目立つ状況。多分、企画が通りやすく、すぐに製作できるので、これも量産。
・媒体としては、シネコンだけでなく、テレビも電波(地上波、BS、CS)が多すぎ。一番、後発のネット配信もすでに過当競争。しかも、もともと低料金なのに加え、無料期間もある。替わりにレンタルを含めブルーレイやDVDが衰退。
公開される場所が増えすぎて、製作本数も増えているのでしょうが、中身が薄い、見る前から飽きている錯覚になり、積極的に、見たいとは思わなくなりました。それでもシネコンはスクリーンを、テレビは放送時間を埋めなくてはならず、またネット配信は品揃え本数をそろえなくてはならないのでしょう。これにより、すさまじい供給過剰のわりには、特別にこれが見たいという気持ちが起きなくなってしまいました。多分、レンタルショップ風に言えば、大量の新作、準新作の中に、隠れた傑作が沢山あると思うのですが、辿り着きません。
また、ネット配信も含め、これだけ便利になると、前にもまして、今見なくても、いつか別の機会に、いつでも見れるという気持ちも働くようになってしまいました。
(つづく)