番外地映画劇場

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ポセイドンアドベンチャー 1972年 同時上映 最後の猿の惑星 <前編>【番外地国際】

番外地国際 1

2020.1.10

ポセイドンアドベンチャー 1972年 ネタばれありです。

 同時上映 最後の猿の惑星 <前編>

 本作を見たのは小学生の時で、田舎の映画館でした。しかも、封切りから数か月遅れで公開される映画館でした。今、考えてみると映画はフィルムなので大都市で公開が終わらないとフィルムの在庫がないので、田舎まで来なかったのでしょう。映画館がシネコンになり、映画がデジタルデータになった今では、遠い昔話です。そのかわりに二本立てが当たり前で、同時上映は、特撮つながりなのか、なぜか、「最後の猿の惑星」でした。猿が現代にタイムトラベルしてくるシリーズ3作目「新・猿の惑星」までは、テレビで見ていたものの、その時は、テレビ放送もなく、名画座もなく、ましてやベータマックス、VHS(もはや死語)もないので4作目「猿の惑星 征服」を見る機会がありませんでした。そんなわけで、話のつながりがわからず、仕方なく見ましたが、すごくスケールダウンした映画の印象が強かったです。背景画のマットペイントも荒く手抜きの印象があります。子供で正直だったので、人間の子供と猿の子供が学校で同席し、授業を受けているシーンに妙な違和感を感じました。しばらくして、4作目「猿の惑星・征服」を見ましたが、猿がむずかしい政治的なアジテーションしている変な映画としか思えず、最初の「猿の惑星」が衝撃の傑作だけに、2作くらいでやめておけばよかったのではないかと感じました。

 大人になってから、原作者(フランス人の作家?)は戦時中、日本軍の捕虜になった経験があり、猿は日本人の風刺みたいな記事を読みました。遠回しに日本人を猿扱いにして、馬鹿していた映画を傑作と評価していた自分に複雑な思いがしました。

 それはさておき、頭の中は、早く「ポセイドン~」が見たいという思いが膨らむばかりで、早く終わらないかなと思って見ていました。(つづく)